都電の車窓から

都内で唯一残された都電…「荒川線」。 家々が立ち並ぶ中を走るその姿は、 現代に残された下町そのままの形です…。 都電から見える景色・その周辺の街並み…。 それらを通して「下町・荒川」を知っていただきたい。 そんな思いでご紹介させていただく、フォトギャラリーです。


思い出の「おばけなんてないさ」ロード

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東尾久三丁目の停留所を降り南へ少し路地を進むとあるのが「阿遮院」。
ちょうど当店と停留所の間にお寺の裏側の路地があるんです。お寺の裏手ですからもちろん墓石や卒塔婆がちらほらと見られるんですがこれが幼少のころの私にはとても怖かったんですね。それでもここを通らなければ相当な回り道をすることに…。だからがんばって通るんです。

都電の線路を渡った向こう側にお友達が住んでいた幼稚園児の私は、ちょうど今みたいな冬の夕方の
少し薄暗くなった17時頃、鳴り響く鐘の音(区が知らせる時報)を聞きながら「おばけなんてないさ」を歌ってここを通っていたんですよね~。

それでも段々と気味が悪くなってきて少し歩いたところで、、、駆け出してしまうんですが。。

そんな思い出と共に一枚。
大人になってから見るその場所は青空をバックに壁からニョキニョキ生えてる卒塔婆が、少しひょうきんに見えるコミカルな風景に変わっていました。